日本のゴルフが生まれた地「神戸ゴルフ倶楽部」の魅力

コース

日本最古のゴルフ場をご存知ですか?
「神戸ゴルフ倶楽部」
1903年開場の日本最古のゴルフ場です。
明治元年に22歳で来日した英国人貿易商グルームが、仲間達と造り始め、そこから日本のゴルフが産声を上げました。

この記事では、日本最古のゴルフ場「神戸ゴルフ倶楽部」について、実際にラウンドした筆者が魅力を紹介します。

この記事を読めば、
・神戸ゴルフ倶楽部の歴史
・神戸ゴルフ倶楽部の魅力
・神戸ゴルフ倶楽部をラウンドする方法
を知ることが出来ます。

神戸ゴルフ倶楽部の歴史

日本のゴルフは
グルームの別荘での
団らんから
生まれた

美しい日本のゴルフコース

1868年 アーサー・H・グルーム氏 来日
1895年 六甲山に山荘を建設
1896年 山荘「101」での団欒の中でコース造りを決意
1898年 ゴルフ場造り開始
1901年 4ホール完成
1903年 9ホール完成の見込みがつき「神戸ゴルフ倶楽部」を創立
1904年 さらに9ホールを追加し18ホールのコースが完成

グルームの建てた山荘は、神戸居留地にある彼の商館の番号をそのまま取り「101」と呼ばれました。
また、六甲山に建った最初の山荘となりました。グルーム氏は「六甲山開祖」とも呼ばれています。
当初は仲間内で楽しむためのものでしたが、噂が広がり来場者が増えたためホールの増設を行なっています。

神戸ゴルフ倶楽部の魅力

①まるで博物館!ゴルフ史を感じる。

神戸市街から、六甲山に車を走らせ、看板に従って道を進んで行き、こんなところにゴルフ場があるのか?というような細い道をさらに進んで行きます。
ひらけた!と思うと、そこはすでに「神戸ゴルフ倶楽部」
六甲山の山頂あたりに位置する「神戸ゴルフ倶楽部」、当時は登るために駕篭(カゴ)が使われたそうです。

歴史を感じる英国風の平屋のクラブハウス。

神戸ゴルフ倶楽部クラブハウス

受付を終え、着替えのためロッカーへ。
木製のロッカーで2段になっています。

上段のロッカーは、このように洋服掛けを下におろして使用します。

クラブハウス内には、グルーム氏の銅像。

グルーム氏銅像


クラブ対抗の写真。

クラブ対抗戦写真

どの展示を見ても、驚きと発見の連続です。
いくら時間があっても足りない。
後ろ髪を引かれる思いで、クラブハウスの外に出ると、さらに驚きが。

当時のグリーンを再現したサンドグリーンです。
芝ではなく、土を固めたものを使用していたそうです。
また、サンドグリーンは周りより低くしており、ナイスオン!ではなくナイスイン!と言っていたとか。

ゴルフ場のどこを見ても歴史が詰まった「神戸ゴルフ倶楽部」。
博物館のようなワクワクを感じることができるのが魅力です。

②ゴルフの原風景

「神戸ゴルフ倶楽部」でラウンドする前に決めておかないといけないことがあります。
それは、”10本のクラブを決める”という事です。
どういう事かというと、神戸ゴルフ倶楽部のラウンドは基本キャディ付となりますがカートはありません。
そのため、キャディーさんがバッグを担いでくれるのですが、現在のキャディバッグを4本も担ぐことは出来ません。
そこで、軽量のキャディバッグに積み替えてラウンドすることになります。
その際に積み込む事ができる本数が10本になります。
コースレイアウトを見ながら戦略を立てるのも、楽しいですよね。

神戸ゴルフ倶楽部のキャディバッグには10本までしか入れることできない。

相棒の10本を決め、ラウンド開始です。
1番ホールは当時とあまり変わっていないとのことで、グルーム氏と同じ景色を見て同じピンを狙ってティーショットを放っていると考えると胸が熱くなります。

HOLE1 180YDS PAR3

各ホールに異なる趣があります。

HOLE2 GREEN

どこに打つのかわからないホールがあったり。

HOLE7 275YDS PAR3

そんな中でも特に記憶に残るのはこちら

HOLE18 258YDS PAR4

クラブハウスを望む18番ホールです。
美しい平屋のクラブハウスを望みながらのティーショットです。
左は谷になっており気が抜けません。
258YDSと距離がないため、風向きによってはドライバーでワンオンが可能ですが10本の相棒にドライバーを入れている可能性は低いのではないでしょうか。

HOLE18 2nd

18番の2nd付近です。
当時は、クラブハウスのテラスから後続組のラウンドを観戦したそうです。
グルーム氏達に見られているような感覚になります。

国も立地も全く違いますが、セントアンドリュース オールドコースのような雰囲気が漂っています。
また、ラウンドしていると、スコアなんてどうでも良くなり純粋にゴルフを楽しんでいる自分がいました。
「神戸ゴルフ倶楽部」にはゴルフの原風景があります。

神戸ゴルフ倶楽部をラウンドする方法

「神戸ゴルフ倶楽部」はメンバーシップのゴルフ場です。
なかなか、ラウンドできるチャンスはありませんが、ビジターの限定プレー枠があります。
限定プレー枠に応募するためには、往復ハガキに必要事項を記載の上てゴルフ場に送付します。
往復ハガキの記載方法やプレー期間、応募期間については、公式HPに記載がありますので確認してみてください。

まとめ

日本最古のゴルフ倶楽部、「神戸ゴルフ倶楽部」。
博物館のようなクラブハウスでゴルフの歴史を学び、ラウンドでは、ゴルフの原点に触れてより一層ゴルフが好きになりました。

限定ビジター枠もありますので、
日本最古のゴルフ倶楽部をラウンドしてみてはいかがでしょうか。

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